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「ネギま!」が意外に面白い件について

2007年6月8日

「魔法先生ネギま!」が7巻まで家に転がっていたので
特に読む気も無くペラペラとページをめくっていたら
意外に(本当に意外に)、なかなか良い点のあるマンガだった。
ビックリしたのでブログに書く。
特にどんなところが良いかというと、
お話のディティールひとつひとつが異様にロジカルであるということ。

漫画内でも突っ込まれないような些細な点であっても
話の筋、キャラクターの設定、キャラクター間のパワーバランスを考えて描いてある。

例えば、ツッコミ役のキャラがいる。
シティハンターの香のような位置付けのカワイイ・・・まぁ全員カワイイのだけど・・・
少女がいるのだけど
こいつはどうやら、魔力を無効化する能力があるらしい。

「ネギま!」も、人の尊厳とか世界の平和の為に戦う漫画のようなんだけど
上記の特性はそこで明らかになったもの、と、ここまでは良くある話。

んで、そのツッコミキャラは誰にでもツッコむ
普段エラソーにしている(んで、勿論こいつもカワイイ)大魔法使いにもツッコむ。
ハリセン(戦いの武器でもある)で頭をはたいてツッコむ。

大魔法使いはいつも魔法でバリアを張っているという設定なので
他の人は頭をはたいたり出来ないのだが、
そのツッコミキャラは「魔力を無効化できる」ので、頭をパコんと叩いてツッコめる。

なるほどなぁ。

他も半分眠りながら読んだだけでもこれだけあった
端折って書くので、訳わからない方はごめんなさい

  • 老体の理事長が、長時間5秒に1回判子をつき続けることができたのは、理事長も常人ではないため
  • エヴァに「単なる魔力タンク」と形容されたネギとこのかのイメージの絵で、このかの方が魔力の量が若干多く描かれている(前に「このかの方が才能がある」という伏線があった)。
  • くーふぇが「自分は楓や真名より弱い」という強さの上下を表す台詞をハッキリ言っている。(直前の戦いでの、漫画上の強さの表現とピッタリ一致している)
  • 楓の修行中にネギが落ちてくる話で、ニンジャなのにキャンピング用テントを使って修行しているということがわかる風景をわざわざ入れている。(明示的にテントを描く必要性が無い流れで、かつ、設定面への気遣いが無いとうやむやにしがちな部分だと思う)

著者近影に「全てのキャラクターに、1巻から最後まで行動の一貫性を持たせたい」と書いているけど、そのマニフェストは伊達じゃないな。

そういった細やかな部分への理屈っぽさが、一応技術者の自分には心地良かった。

今度読んでみようっと。