「スピード感」って言うな
2015年11月19日
結論
意味が曖昧な単語なので、使うのを止めましょう。
あなたのその言葉は、「もっと働け」としか受け取られてない
ある程度の知能を持った人ならば、「早く結果を出すことは、遅いより良い」という原理は認識しています。
「スピード感」を日本語に直訳すると、「高い速度に価値を見出し、それを実現・維持しようとする状態」になると思いますが、その前半部分は大半の人にとっては自明なので、後半についてより指摘がなされているものだと解釈し、つまりは「もっと働け」と受け取られます。
どうしても使いたいなら、その前にその定義を明らかにしましょう。
そうしないと、あなたに対して好意的な感情を持っている人にも、誤解されかねません。
偉い人がその言葉を使います、どうしたらいいですか?
真摯な気持ちで「スピード感」の定義を問いましょう。
素晴らしい回答を得れるかもしれませんし、そうでなくともその方の、賢さ、誠実さ、謙虚さ、といったパラメータを計る尺度になってくれるでしょう。
例えば自分の場合、「スピード感とは、10人以上のエンジニアが居る状況で、マネージングをせずに開発することである」という回答を得たことがあります。
もちろん、そこの仕事はお断りしました。